研究課題/領域番号 |
18K03035
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
星野 和実 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 招へい研究員 (80310613)
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研究分担者 |
神出 計 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80393239)
大橋 一友 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30203897)
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研究期間 (年度) |
2022-11-15 – 2024-03-31
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キーワード | 家族の世代間支援 / ウエルネス / 国際移動 / アメリカ合衆国 / 中国(台湾) |
研究成果の概要 |
アメリカ合衆国と中国(台湾)での面接調査データ分析の結果、日本からアメリカに移住した日本人、日系人の約半数は日本の家族に老親介護を任せ、国際移動は日本から距離をとる機会と認知され、8次元のウエルネスを肯定的に強化した。一方、老親の国際介護に従事した日本人、日系人は、責任感、ワーク・ライフ・バランス、経済的負担、子や配偶者の家族関係に困難を経験し、8次元のウエルネスに否定的に寄与した。 一方、日本から中国 (台湾)に移住した日本人、日系人に国際移動は伝統的な家族規範により、中国 (台湾)の義父母と日本の老親のダブル介護への圧迫感として認知された。国際移動は8次元のウエルネスに否定的に関連した。
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自由記述の分野 |
生涯発達心理学、文化心理学、臨床心理学、公衆衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は研究代表者が客員研究員、特別研究員、客員専門研究員を拝命したカリフォルニア大学バークレー校で、同大学の教授陣を海外共同研究者として迎えた、国際長寿社会で顕著な創造性を有する文理融合国際研究である。国際的に活躍する日本人の増加に伴い、海外へ移住した家族(子-成人-老親)には文化アイデンティティや社会文化的文脈が世代間支援と関わるが、日本ではこうした家族研究は開発途上であり、本研究の学術的独自性が顕著である。また、アメリカ合衆国ではウエルネスが有用な多次元的概念とされてきたが、日本の実証的研究は未開拓である。以上のことから、本研究成果の高度な国際的、社会的、学術的意義が認められる。
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