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2022 年度 研究成果報告書

心理臨床家と工芸職人の専門家アイデンティティの世代継承性:継承プロセスと心理力動

研究課題

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研究課題/領域番号 18K03040
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10020:教育心理学関連
研究機関広島大学

研究代表者

岡本 祐子  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 名誉教授 (90213991)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード世代継承性 / 専門家アイデンティティ / 心理臨床家 / 工芸職人 / 心理力動
研究成果の概要

本研究は,Erikson,E.H.の提唱したアイデンティティ論と世代継承性 Generativity論を基盤に, 心理臨床家と工芸職人を対象に,専門家アイデンティティが,上の世代から自世代,さらに次世代へ継承されていくプロセスとその心理力動を,師弟関係の視点から分析した。専門家としてのアイデンティティもまた,Eriksonの精神分析的個体発達分化の図式に示された8つの心理社会的課題と危機を経て形成・発達していくことが実証的に示された。
さらに,コロナ危機の時代に「危機を経験する」ことの心理学的考察,「経験の語りを聴く」営みから生まれた「人生の危機」の具体が示唆された。

自由記述の分野

臨床心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現代社会は,伝統文化,学問,専門的技術など,上の世代の経験や技,精神の継承がさまざまな困難に直面し,世代継承性の危機の時代と言われている。また,成人期におけるアイデンティティそのものの危機については,本科研の代表者 岡本祐子の研究によって明らかにされてきた。しかし,専門家アイデンティティの形成と次世代への継承の実態は未解明である。本研究は,この課題に焦点を当て,実証的に検討したものである。
本研究は,次の2点において意義が認められる。1. 現代社会における専門性の世代間継承が達成されるための視点と方法を示唆した。2. 心理学界において未解明の「世代継承性」の研究の基盤と知見を提供した。

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公開日: 2024-01-30  

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