本研究の目的は、時間と状況の2次元からみた生きがい形成の価値過程モデルを成人期女性に適用して、成人期女性が生きがい感を形成する心理プロセスをキャリア意識の観点から明らかにすることである。生きがい感に関する基礎的研究として、前報(熊野, 2015)で報告後の英語での“ikigai”の研究動向の変化を文献レビューした結果、生きがい研究の重要性がさらに国際的に増していた。そして、成人期有職女性に対するweb調査を行い、成人期有職女性の生きがい感をいかに高めるかを生きがい形成プロセスの観点から考察した。
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