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2018 年度 実施状況報告書

乳児期からの縦断的検討による幼児の自己制御の先行要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K03055
研究機関植草学園短期大学

研究代表者

中澤 潤  植草学園短期大学, 福祉学科, 教授 (40127676)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード乳児 / 幼児 / 自己制御 / Effortful Control / 縦断研究
研究実績の概要

本研究は、乳児の気質や愛着、家庭での養育が幼児期の自己制御能力とどのように関連するのかを解明しようとするものである。発達初期(1歳時点)の気質(Effortful Control)、養育者との愛着、養育者の養育が、その後(3歳時点)の自己制御(認知制御と情動制御)、幼児期の社会的行動、仲間関係にどのように影響するのかを、行動観察、実験的調査、生理的測定を通して、縦断研究から総合的に検討する。
本年は、まず1歳児用のEffortful Controlおよび愛着関係の認知を測定する認知課題の作成を行なった。注視に基づくアニメ愛着認知課題(Jhonson,ら, 2007)、点灯パターン学習課題(Clohhesseyら, 2001)に基づいた課題を作成し、注視パターンの予備研究を行なった。
また、養育者に対する質問紙による乳児のEffortful Controlについては、乳幼児の気質測定について、世界各地の研究者とのデータ集積・分析プロジェクトに参加した。多様な文化の乳幼児に共通に、Surgency, Negative AffectivityそしてEffortful Controlという3つの気質が見られ、SurgencyとNegative Affectivityには地域差があるが、Effortful Controlでは地域差はなかった。この結果はSRCD(2019.3月)で発表された。
その他、本研究の前提となる幼児期の自己制御と児童期の学業や仲間関係との関係を検討した研究をISSBD(2018.7月)で発表し”Early Child Development and Care”に投稿した。また、幼児期の情動制御能力(Negative情動の沈静化)が仲間関係と関連するという研究結果と、乳児期から幼児期に至る過程を縦断的に検討する必要性を論文として本学紀要に掲載した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

課題の開発や予備研究に時間を費やし、本調査への着手に遅れがある。
研究費の関係で装置の購入が遅れたことも理由の一つである。

今後の研究の推進方策

本年度は機器も含めすべての体制が整うので、このまま当初の計画である1歳児のデータ収集を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

アイトラッカーの見積額が170万となったため、当該年度予算で購入できなかったことから、次年度分を合わせて次年度早々に購入することとしている。(前倒し支払い請求制度があることを理解していなかったため)

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] 幼児の情動制御と仲間関係2019

    • 著者名/発表者名
      中澤 潤
    • 雑誌名

      植草学園短期大学 紀要

      巻: 20 ページ: 1-9

  • [学会発表] Cultural influences on temperament development: Findings from the global temperament project.2019

    • 著者名/発表者名
      Putnam, S. et al.
    • 学会等名
      SRCD 2019 Biennial Meeting
    • 国際学会
  • [学会発表] The role of executive function in academic achievement and peer popularity: One-year longitudinal study across first and second grades.2018

    • 著者名/発表者名
      Nakamichi, K., Nakamichi, N., & Nakazawa, J.
    • 学会等名
      ISSBD 2018 Meeting
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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