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2022 年度 研究成果報告書

親の能動的・反応的攻撃性が虐待的養育と子どもの心理社会的不適応に及ぼす影響

研究課題

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研究課題/領域番号 18K03058
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10020:教育心理学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

濱口 佳和  筑波大学, 人間系, 教授 (20272289)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード親 / 能動的・反応的攻撃性 / 肯定的・否定的養育行動 / 小学生 / 共感性 / 身体的攻撃 / 関係性攻撃 / 縦断的研究
研究成果の概要

研究1では、小学生の保護者用の自記式養育行動尺度を新たに作成し、因子構造と高い信頼性・妥当性を明らかにした。研究2・3では日本版RPQを作成した。大学生・高校生を対象に、能動的攻撃、反応的攻撃の2因子構造と高い信頼性・妥当性を実証した。研究4では大学生用の自記式能動的・反応的攻撃性尺度を小学生の保護者を対象に適用可能であることを確認した後、研究5で、親の能動的・反応的攻撃性、共感性、攻撃的行動傾向が、肯定的養育行動・否定的養育行動を媒介して子どもの攻撃行動と内在化問題に関連を示すことを横断的研究デザインで明らかにし、研究6では、1年後の影響を縦断的研究デザインで検討した。

自由記述の分野

発達臨床心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

第1に、小学生を持つ親の養育行動を、肯定的・否定的両面から網羅的に測定できる高い信頼性・妥当性を誇る尺度を開発した点である。この尺度により、子どもの攻撃行動の40~45%の分散が説明可能で、特に否定的養育行動の説明力は高く、親の虐待的養育のスクリーニングにも使用可能である。第2に、親の攻撃性、特にこれまで注目されてこなかった能動的攻撃性が、不適切な罰・感情的叱責と強い関連を示し、虐待的養育の危険因子であることを、縦断的研究デザインで示した点である。第3に、親の共感性は、肯定的養育を媒介して子どもの攻撃性を低下させる保護要因として機能することを縦断的研究デザインで示したことである。

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公開日: 2024-01-30  

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