• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

幼児の食事行為の獲得と社会化-境界線を越える意味とおとなの支援

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K03074
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10020:教育心理学関連
研究機関学校法人文京学院 文京学院大学

研究代表者

上村 佳世子  学校法人文京学院 文京学院大学, 人間学部, 教授 (70213395)

研究分担者 吉澤 千夏  上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (10352593)
加須屋 裕子  学校法人文京学院 文京学院大学, 人間学部, 教授 (60296291)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード食事行為 / 幼児 / 幼稚園 / おとなの支援 / 相互行為 / 観察
研究成果の概要

本研究では、幼児が自立した食事行為を獲得するために、どのような知識やスキルを獲得するのか、そのためにおとながどのような支援を提供しているのかを明らかにすることを目的とした。幼稚園の食事場面における、3-4歳児の保育者やクラスの子どもたちとの相互行為を観察した。同時に、保育者と母親を対象に子どもの食行動やしつけに関する調査を実施した。
その結果、子どもの食事に対する意識や食スクリプトの獲得は、仲間と協働してつくる食事環境と保育者の子どもの年齢に応じた支援が重要な機能を果たしてした。さらに、子どもの発達期待や食事の支援への意識は、家庭と幼稚園ではお互いを補い合う形でとらえられていることが示唆された。

自由記述の分野

心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

幼児の食事場面への参加は、社会的行為としての摂食の意味を理解し適応的な行動スタイルを獲得する機会である。本研究のこの食事場面におけるおとなの関わりの適切性が、子どもの食材や調理、食器等の安全な使用、食事のマナーの獲得を促進するという結果は、保育現場における発達年齢に応じた教育・支援や食事環境の設定に有効な知見になろう。子どもの摂食行動への親と教員それぞれの認識の共通性や差異が明示されたことも同様である。また、さらなる分析により、幼児期の食スクリプトの獲得過程における、子どもの食事の自立性、認識や会話内容の質的変化を解明できるものと考えられる。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi