研究課題
本研究は、高等教育機関に在籍する成人期の高機能自閉スペクトラム症者に対する認知行動療法を用いた心理教育プログラム「ASDに気づいてケアするプログラム(Aware and Care for my Autistic Traits;ACAT)」の効果についての検証 (通常診療群を対照とし,併用群の有効性に関するランダム化比較試験)として、2020年より正式に開始した。本研究は2017年から2020年までの児童思春期のASD児者とその保護者に行ったプログラムと同様のものであるが、今回は、18歳以降のASD者を対象としているため、保護者の参加はなかった。成人期初期(18歳~30歳)の自閉スペクトラム症診断のある患者に,認知行動療法を用いた心理教育プログラムとして,通常診療(TAU)に本プログラムを併用する(COMB)群と,単独群を比較する。Vineland2適応行動尺度を主要評価項目とした臨床効果における有効性を,ランダム化比較試験により検証することを目的とした。現在まで20名がエントリーし、これまで大きなプロトコルの逸脱や有害事象はなく、試験を実施している。
4: 遅れている
コロナの影響により、大学がオンライン講義となっていることが多いため、大学生を対象とした本研究は、あまりリクルートが進まなかった。そのため、現在、70名のところ20名にとどまっている。
状況により、オンライン認知行動療法に切り替えるなど、柔軟な対応をしていく。また、70名に届かなくとも、30名ほどで中間解析を行い、RCTの予備試験として終了する。
コロナ禍のため学会等がオンライン化し、旅費が想定よりも少なくなった。それに基づき人件費用もコロナ禍で必要なくなったため、想定よりも少なくなった。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件)
BMC Research Notes
巻: 14 ページ: onlline
10.1186/s13104-021-05556-1