研究課題/領域番号 |
18K03089
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大島 郁葉 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 教授 (40625472)
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研究分担者 |
土屋垣内 晶 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任研究員 (30778452)
大渓 俊幸 千葉大学, 総合安全衛生管理機構, 教授 (60456118)
稲田 尚子 帝京大学, 文学部, 准教授 (60466216)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 青年期 / 認知行動療法 / ランダム化比較試験 / スキーマ療法 |
研究実績の概要 |
自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder:ASD)は、「対人コミュニケーションの障害」と「限定された反復的な行動様式(こだわり)」を主徴とする神経発達症群の1つである(APA, 2013)。ASDは人口の1~1.5%存在する精神疾患である(神尾, 2012; Centers for Disease Control and Prevention, 2014)。ASDの臨床像は多様で、年代や環境によって大きく異なることから、臨床家は各ライフステージにおけるASD症状において包括的なアセスメントを行い、個人の特性を丁寧に把握することが支援の第一歩となる(稲田, 2015)。 本研究は、①青年期(18 ~30歳)のASD者および保護者に、認知行動療法およびスキーマ療法を併用した形での心理教育プログラム(Aware and Care of my AS Traits using Schema Therapy; ACATS)を実施し、通常診療(Treatment as usual;TAU)にACATを併用(Combination; COMB)することが、TAU単独と比較し、プログラム施行前後において、ASDに対する特性理解や気づきの向上、スティグマの軽減、および適応的コーピングの向上があるかを、単施設ランダム化比較試験(Randomized Controlled Trial; RCT)により検証することを目的とし、オープントライアルの位置づけで施行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響により、学生のオンライン受講が増えて大学に来なくなったため、70名中募集したところ、現在まで30名を登録した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度より大学が全面的に対面授業に戻ってからは多少の学生登録者が増えているため、12月末日までの募集を積極的に続ける。また、別キャンパスにある学生相談にもチラシを配布した。
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次年度使用額が生じた理由 |
介入研究参加者が想定より少なく謝金をあまり使わなかったため。
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