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2023 年度 研究成果報告書

青年期の自閉スペクトラム症者と家族に対するスキーマ療法を用いた心理教育の実証研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K03089
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10030:臨床心理学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

大島 郁葉  千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 教授 (40625472)

研究分担者 土屋垣内 晶  千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任研究員 (30778452)
大渓 俊幸  千葉大学, 総合安全衛生管理機構, 教授 (60456118)
稲田 尚子  帝京大学, 文学部, 准教授 (60466216)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード自閉スペクトラム症 / 青年期 / 認知行動療法
研究成果の概要

自閉スペクトラム症の青年期の大学生30名に対し、研究代表者らが開発した「自閉症に気づいてケアするプログラム(Aware and Care for my Autistic Traits:ACAT)」をランダム化比較試験にて、全部で6回施行し、その成果を確認した。その結果、ACATを受けた群のほうが、自閉特性に対する理解が増したことが確認された。一方で、メンタルヘルスの指標および社会的適応の増進は認められなかった。これには比較的短時間での介入であったことから、長期的な変化に関しては成果がでなかったことが示唆された。

自由記述の分野

臨床心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果、ACAT介入を行った群のほうが有意に自閉特性に対する自己理解および対処方略の数が増加した。いっぽうで、メンタルヘルスの指標に関する有意差はなかった。ここからは、自己理解は重要であるものの、環境調整など社会的な介入も大事であることが示唆された。
本研究結果は、個別の自閉特性を本人が理解することの意義が明らかになり、新しい自閉スペクトラム症の支援サービスとして提供することで、従来の自閉症支援に新しいスタイルのものが加わった形となりうる。

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公開日: 2025-01-30  

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