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2018 年度 実施状況報告書

HIV感染に伴う認知機能障害(HAND)早期診断の為のスクリーニング検査の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K03100
研究機関佐賀大学

研究代表者

坂本 麻衣子  佐賀大学, 医学部, 准教授 (10720196)

研究分担者 松下 修三  熊本大学, エイズ学研究センター, 教授 (00199788)
山本 政弘  独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, その他 (10220500)
宮川 寿一  熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (40347000)
山口 武彦  公立諏訪東京理科大学, 工学部, 講師 (50713442)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード認知機能検査 / IADL検査 / HAND / マイクロエラー / スクリーニング
研究実績の概要

本研究の初年度(H30)の目標は、HIV感染からくる認知機能・日常生活(IADL)の障害(HIV関連神経認知障害:HAND)の有無・重症度について感度・特異度共に高く検出できる、総合的なスクリーニング検査を構築することであった。認知機能検査については、HIV関連の認知機能障害が多領域に渡るという先行研究の報告を踏まえ、記憶機能・集中力・実行機能・情報処理速度・運動機能を網羅する8つの検査のプログラミングを行なった。IADL検査については、性差が出難く誰でも行う日常生活上の作業として、共同研究者と議論・評価を重ねた結果、食事の準備(調理ではなく盛り付けとセッティングのみ)をスクリーン上で行う検査を構築した。軽度認知機能障害がある方の小さなエラーでも見逃さないように、ミスを誘発しやすい検査器具のセッティング、検査タスクの数と難易度、評価点の数など詳細な部分にも考慮した。トライアルとして健常者に本検査を行なって貰った結果、マイクロエラーの抽出に成功し、現在の検査内容で改善を進めていけば、HIV感染者のHANDを、軽度であっても見逃さないであろうという結論に達した。
本検査の使用目的はスクリーニングである為、短時間で感度・特異度共に高くHANDを見つける事が重要であるが、スクリーニングをタッチするという動作を含めた練習が必要であり、練習時間が検査時間そのものよりも長くなってしまっている。また、検査内容の教示が不明瞭な為、説明に時間が掛かってしまっているので、検査の短縮化、教示の明確化が今後の課題である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本検査の画像の改善や検査時間短縮の為の工夫など今後取り組むべき課題は残っているが、概ね研究計画に沿って順調に研究を進めていると評価できる。

今後の研究の推進方策

トライアルとして健常者に本検査を行なって貰ったところ、画像の粗さ(物体の色・大きさ・見る角度など)についてご指摘頂いたので、画像の改善とスクリーニング検査である事を踏まえて、全検査の実施時間を短縮出来るようデータ解析を行う予定である。検査が完成した際には、健常者に施行して頂き有効性について検証し、その後HIV感染者に本検査を受けてもらい、データ収集・解析を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

スクリーニング検査の提示を行うタブレット型ノートパソコン、マイクロエラーを抽出する機材の購入を初年度早々に行う予定だったが、最新バージョンが出るという情報があった為、検査のプログラミングを行なって下さっている共同研究者の山口先生が1台購入するだけに留め、本年度にもう1台ずつ購入する予定である。購入時期を延期しただけであり、その必要性には変わりがない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] VRを用いた日本版手段的日常生活動作評価システムの開発:HIV関連神経認知障害の早期発見技術への応用2019

    • 著者名/発表者名
      内河道久,戸島拓海,山口武彦,Tania Giovannetti, 松下修三,宮川寿一,山本正弘,坂本麻衣子
    • 学会等名
      第28回 ライフサポート学会フロンティア講演会

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公開日: 2019-12-27  

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