SPMは落書きをヒントに発想され、幼児から高齢者まで3,000人を超える人々が描いた自画像のフィールド研究から生まれた。“思いの理論(小山;2002)”を背景とするが、学術的には未開拓の領域である。SPMでは錯綜した自己像と自分を取り巻く環境との関係が描画に投影されるため、自分という存在に対する気づきが高められる。 “思い”は誰もがもつものであることから、SPMの適用範囲は幼児から高齢者までを含む「すべての人間」と広い。SPMは日本文化に深く根付く“思い”にふれる手法であり,本法を学術的に位置づけることによって、心理療法の幅はよりいっそう拡がると考えられた。
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