研究課題/領域番号 |
18K03115
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研究機関 | 聖学院大学 |
研究代表者 |
森岡 由起子 聖学院大学, 心理福祉学部, 特任教授 (70113983)
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研究分担者 |
柴田 康順 大正大学, 心理社会学部, 専任講師 (30803415)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 極低出生体重児 / 発達のアセスメント / 学習支援 / ビジョントレーニング / 空間把握の弱さ / 支援と親への助言 |
研究実績の概要 |
本研究は、山形県立中央病院で1500グラム未満で出生し、学齢期になった児のアセスメントと学校での適応を図るための学習支援を検討することを目的として計画された。申請当初からの研究計画に変更はないが、コロナにより山形県立中央病院小児科での臨床は、昨年7月から感染科医師の指導で中止となっている。また、山形市NPO発達支援研究センターでのフォローアップは、研究協力者の榎本が継続してアセスメントと学習支援にあたり、森岡はZoomでの親へのアドバイスを実施しているが、こちらも昨年11月からは山形に入れない状況にある。昨年度の4月から6月の児の発達と認知機能についてのアセスメントdataは入力済みであるが、上記のことから、研究を1年間延長とした。 本年度はこれまでの、児たちへのアセスメントとフォローdataについてまとめ、児の保護者と児童の担任に対してCBCL/TRFで行動上の問題を質問紙調査によって把握する予定でいる。また、これまでのdataと合わせて、極低出生体重児の発達の類型化をSPSSにてクラスター分析で解析する予定でいる。 これまでの解析では、児童期のWISC-Ⅲによるアセスメントでは、「問題のないタイプ」「知覚統合が弱いタイプ」「処理能力が弱いタイプ」「全体的に低いタイプ」の4群に分類されたが、男女での差が見られ、キャッチアップは女児の方が早い傾向が認められた。言語性IQ>動作性IQのディスクレパンシーは半数以上のケースで見られたが、小学校高学年になると改善されることが認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で、調査地である山形に森岡が入れないため。
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今後の研究の推進方策 |
本年度はこれまでの、児たちへのアセスメントとフォローdataについてまとめ、児の保護者と担任に対してCBCL/TRFで行動上の問題を質問紙調査によって把握する予定でいる。 また、これまでのdataと合わせて、ごく極低出生体重児の発達の類型化をクラスター分析で解析する予定でいる。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナのため、山形市での調査継続が不可能となり、調査を中断することとなった。山形県立中央病院感染科医師の判断で、昨年11月から病院に東京からの人間は入ることが禁止となったためである。 また、介護職・医療職に勤務する者は、同居家族が県外の人間と会った場合は、次の日の出勤が職場から禁止されているところが多く、NPO発達支援研究センターでの親への直接的助言が不可能となったためである。
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