研究課題/領域番号 |
18K03115
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 聖学院大学 (2019-2022) 大正大学 (2018) |
研究代表者 |
森岡 由起子 聖学院大学, 心理福祉学部, 特任教授 (70113983)
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研究分担者 |
柴田 康順 大正大学, 心理社会学部, 准教授 (30803415)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 極低出生体重児 / 発達のアセスメント / 追跡調査 / WISC-Ⅲ / クラスタ分析 / CBCL / 事例研究 |
研究成果の概要 |
極低出生体重児として生まれ、学齢期となった6・9・12歳となった児約300名について発達と学校適応状態のアセスメントと支援を実施した。アセスメントはA病院小児科外来、ビジョントレーニングと必要な学習支援は、NPO発達支援センターで森岡と榎本が対応した。 WISC-Ⅲの平均IQは100前後であったが、VIQ>PIQのディスクレパンシーは大きく、また群指数により3つのクラスタに分類され、群指数が際立って低い一群が認められた。しかし、12歳になると凸凹は改善していたが、行動上の問題(CBCL・YSR)で「不安抑うつ」を自覚する者がいて、VLBW児は義務教育期間の支援の必要性があると考えられた。
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自由記述の分野 |
臨床心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年増加している極低出生体重児について就学前からのアセスメントと継続支援を実施している機関は少なく、多くの調査研究は9歳までのフォローアップで終わっている。その点本研究は、中学までの義務教育期間対象者を縦断的にフォローアップし、具体的な支援をしていることに特徴があると考える。また、小児科医とNPO機関が連携して支援をしている点でも意義があるといえる。 今回、VLBW児のWISC-Ⅲをクラスタ分析した結果、3つのタイプに類型化されたことは、今後の支援する際の手がかりとなるであろう。
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