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2021 年度 実施状況報告書

セルフ・コントロールの二元性に注目した長期行動計画の有効性

研究課題

研究課題/領域番号 18K03122
研究機関同志社大学

研究代表者

杉若 弘子  同志社大学, 心理学部, 教授 (90257171)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードセルフ・コントロール / 感情のコントロール / 痛みに関わる感情と思考 / セルフ・コントロールへの移行
研究実績の概要

前年度に続く新型コロナウィルス感染予防対策の影響により、計画していた対面実験の実施は困難なものとなった。このため、研究目的に関わるマクロな視点は維持しつつ、現状において実施可能な研究手法への移行と調整を試み、次年度以降の展開につながる研究活動を続けた。具体的には、セルフ・コントロールの二元性に関わる既存データの再分析と論文執筆に取り組むとともに、アンガー・マネジメントに関する研究資料をレビューし、今後のパイロットスタディに役立てるための解説を執筆した。さらに、2022年度前半に予定している在外研究先との共同研究を始動させた。滞在先となる米国・ウェストバージニア大学・心理学部のDr. McNeilとは、e-mailとZoom meetingによるコミュニケーションを続け、思考や感情を対象とするセルフ・コントロール研究に関わる調査を計画した。また、同じくウェストバージニア大学・心理学部のDr. Duncanとは、慢性疾患を有する児童青年を対象としたセルフ・ケアによる症状のコントロールを促進するための方略について意見交換を続けた。先行して取り組み始めたDr. McNeilとの共同研究では、「痛み」をターゲットに、Brief Assessment of Distress about Pain (Quentin, L.L., et al., 2021)を中核指標とする計6指標95項目のオンライン調査を組み立てた。2022年度早々に日米両国でのデータ収集を予定している。後者のDr. Duncanとの共同研究については、患者である児童青年のセルフ・ケア能力の開発を念頭に、external-controlからself-controlへの移行(transition)を促進する手立てについて情報交換を続けている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

長期化した新型コロナウィルス感染予防対策の影響により、研究計画の変更を余儀なくされている。依然として、公募による参加者募集や対面による実験実施のハードルは高い状況にある。このため、現状にて実施可能な研究手法への移行と内容調整を試みている。

今後の研究の推進方策

在外研究先での共同研究を推進するとともに、次の展開に向けた研究計画を立案する。新型コロナウィルス感染予防対策に留意しながら、当初の計画に含まれていた対面実験や参加者公募による研究の実施方法を検討する。研究計画を再考する過程で、必要となれば、研究期間の延長を申請する予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染予防対策の長期化により、参加を予定していた国際会議や国内学会への出席や出張がかなわず、予定していた対面実験も実施できなかった。請求した助成金は、次年度に予定している国際会議への参加や、リサーチアシスタントの雇用、実験実施に要する備品の購入等に役立てたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 怒りとつきあう-アンガー・マネジメント「心の健康教育ハンドブック:心もからだも健康な生活を送るために」2021

    • 著者名/発表者名
      杉若弘子
    • 総ページ数
      236
    • 出版者
      金剛出版
    • ISBN
      9784772418508

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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