研究課題
【研究1】日本型の協働的コンサルテーションのプロセスと必要な力量の検討については、国内外の文献からコンサルテーション・プロセスの理論モデルを整理し、面接調査を準備した。平成30年度は、CCI事例の整理について重点的に行うこととし、教師の学級経営方策とその効果についてCCI事例を元に検討した。令和元年7月には、国際学会で発表予定。また、ソーシャル・エモーショナル・サーベイについては、連携研究者飯田氏を筆頭に、小学校版について、国際学校心理学会での発表を行った。【研究2】国際動向に照らした日本の全校型支援の構成要素の体系化については、The International Society For Policy Research And Evaluation In School-Based Counseling (ISPRESC)の、米国はじめ14か国が参加するInternational School-Based Counseling Activities Studyチーム(総括Carey氏、共同研究者Lee氏等)の国際カウンセリング学会での集会および学会発表で研究交流と今後の研究打ち合わせ等を行った。また、ASCAモデルについて、著者の一人であるDahir氏とスクールカウンセラーらが平成30年8月に来日し、ASCAモデルの背景にあるスクールカウンセリング実践の詳細や今後の検討について情報交換や助言を得た。
3: やや遅れている
コンサルテーション方法に関する既存事例の整理や、2019年以降の計画実施に関わるインタービュー調査の準備等は概ね計画通り行えた。ただ、30年度に実施予定であったスクールカウンセラー対象の質問紙調査については、内容の検討および他の計画に時間を要したため行えなかった。
現時点で質問紙調査についての準備等を再開しており、すみやかに計画を進めると共に、31年以降の計画については、あらかじめ余裕をもたせてあるので、2019年から2020年前半において調整をはかる。
質問紙調査に使用する諸経費が未使用であったため、次年度使用額が生じた。
すべて 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 4件、 招待講演 1件) 図書 (2件)
The Japanese journal of psychology
巻: 90 ページ: 32~41
10.4992/jjpsy.90.17222
児童心理
巻: 70(60) ページ: 1-10