研究課題/領域番号 |
18K03133
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
伊藤 宗親 岐阜大学, 教育学部, 教授 (10282310)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ロールシャッハ / 鑑別指標 / ロジスティック回帰分析 |
研究実績の概要 |
鑑別指標の候補を吟味する一助として,過去に行った研究(2014)に関して再分析を行った。18名の精神病患者と22名の非精神病患者のロールシャッハプロトコルを対象に異なる分析方法(ロジスティック回帰分析)を用いて選別されたロールシャッハ指標について,その鑑別力を検討した。 その結果,Xu%と平凡反応(P)が精神病の鑑別には有益であることが認められた(スコアは包括システムによる)。このことは,精神病の有無をより検出するとされるスペシャルスコアなどの他の指標が有効でないときにも,その重要性が示唆され,新たな指標の作成にきわめて参考となる知見を得た。 本成果は,第16回ヨーロッパ心理学会(ロシア)において発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
次年度より第2フェーズを迎える。データ数の蓄積と指標の精選に注力したい。
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今後の研究の推進方策 |
新たな実施システムによるデータ収集を開始する。年度末現在でCOVID-19の影響が懸念されるが,収集期間を可能な限り延長することで対応したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度に発表予定であったもののうち,データ飲み直しが必要になった分については発表を次年度に繰り越した。そのため,計上していた旅費が約半分ととなったため。 その差額を用いて,次年度の旅費に充当する予定である。
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