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2022 年度 実績報告書

エビデンスに基づいたロールシャッハ鑑別診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K03133
研究機関岐阜大学

研究代表者

伊藤 宗親  岐阜大学, 教育学部, 教授 (10282310)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードロールシャッハ法 / 統合失調症 / 自閉アスペルガー症 / BPD
研究実績の概要

Covid-19の影響下での,ロールシャッハ法における鑑別診断法の開発にかかる諸外国の動向を捉えること,ならびに,関連テーマでの発表を行うことを目的として,国際学会(International Congress of the Rorschach, 2022, Geneve)に参加した.
研究量は徐々にCovid-19以前にも取りつつあることを実感する一方で,依然として研究上の制約が大きいことが危惧された。また,本邦のおける研究への注目度も部分的なテーマに留まり,エビデンスに基づいた研究の重要性とその困難との葛藤を再認識した。
1年の延期を経て,本テーマに関わる研究を推進してきたが,2021年度に行った発表以降,大きな進展を得ることができなかった。当初の方法論を用いた研究遂行が出来なかったものの,周辺研究と過去のデータの洗い直しに基づいた再分析等を駆使した,新たな知見の集積をある程度完遂することができた。たとえば,平凡反応のうち,カード6の平凡反応には他のカードにはない鑑別力があること,これに反応生成に用いた決定因を加味すると,より鑑別指標としての価値が上がることなどが明らかとなった。:カード6の平凡反応に黒色を使用したか否かが,統合失調症と自閉アスペルガー症との鑑別を容易にする傾向が示された。
所期の目的を達成できなかったことは否めないが,方法論に影響を及ぼさない範囲で鑑別指標の知見を得られたことは意義のあることと思われる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] BPDの実行機能をロールシャッハ法の言語表現形式から理解する2023

    • 著者名/発表者名
      服部信太郎・伊藤宗親
    • 雑誌名

      岐阜大学カリキュラム開発研究

      巻: 39 ページ: 31-36

  • [学会発表] The history and the development of the Rorschach in Japan2022

    • 著者名/発表者名
      Kuroda, H., Muramatsu, T., Sasaki, H., Watanabe, S. & Ito, M.
    • 学会等名
      Rorschach Centenary Congress
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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