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2020 年度 実施状況報告書

「グループの力」を活用した大学の自殺予防体制の構築と普及

研究課題

研究課題/領域番号 18K03135
研究機関名古屋大学

研究代表者

杉岡 正典  名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 准教授 (70523314)

研究分担者 鈴木 健一  名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 教授 (10284142)
堀田 亮  岐阜大学, 保健管理センター, 助教 (10733074)
古橋 忠晃  名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (50402384)
船津 静代  名古屋大学, 学生支援センター, 准教授 (90345877)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード自殺予防 / 大学生 / グループ活動
研究実績の概要

本研究は,学生の相互交流を促進し心理的成長を引き出す「グループの力」を活用した大学の自殺予防体制を構築・普及することを目的とした4カ年計画の実践的研究である。3年目となる2020年度は,昨年度に引き続き、引きこもり学生対象(実施回数9回、のべ参加者数123名)、就職困難学生対象(実施回数11回、のべ参加者数53名)、低コミュニケーション学生対象(実施回数40回、のべ参加者数90名)にグループ活動による心理的支援を行い,量的・質的データを得た。対人関係が希薄で孤立しやすい学生にとって,グループ活動が一定の居場所になっていることが分かった。また,新型コロナウイルス感染症拡大のため,グループ支援は対面とオンラインのハイブリッドで実施したところ,対人不安の強い学生の中にはオンラインの方が活発な交流が行えるものもあり,オンライン交流の可能性が示唆された。さらに,希死念慮を訴える自殺のリスクの高い学生への個人面接を実施し事例分析を行った。コロナウイルスによる大学生活の自粛や将来不安がメンタルヘルス低下に影響していることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウイルス感染症拡大による課外活動自粛の影響により,グループ活動の参加学生は減少したが,対面とオンラインの両方のツールを使用することで,おおむね計画通り実施することができた。また,新型コロナウイルス感染症拡大が学生の抑うつや自殺傾向に与える影響を調べるため,新たに質問紙調査を実施しており分析検討する予定である。

今後の研究の推進方策

また,大学の自殺予防体制に関する国際比較を計画していたが,海外視察などが困難となったため,海外研究者とメールやオンラインにて協議を進める予定である

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大により予定していた海外出張を中止したため

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 大学における新型コロナウイルス感染症流行下の学生支援実践と今後の課題2020

    • 著者名/発表者名
      山内星子・松本真理子・織田万美子・松本寿弥・杉岡正典・鈴木健一
    • 雑誌名

      学校心理学研究

      巻: 20(1) ページ: 47-54

  • [学会発表] 一研究室から研究所内へと活動を広げたカウンセラーの実践とその効果2020

    • 著者名/発表者名
      今村七菜子・鈴木健一・杉岡正典
    • 学会等名
      日本学生相談学会
  • [学会発表] 学生と教員の心理的特性および適応-教員へのコンサルテーションのための基礎的な資料の検討―2020

    • 著者名/発表者名
      松本寿弥・山内星子・杉岡正典・鈴木健一・松本真理子
    • 学会等名
      日本学生相談学会

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公開日: 2021-12-27  

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