本研究では、ファシリテーター(Fac.)の態度や技能に関する包括的なFac.機能自己評価尺度(SAFFS)を作成した。また構造度の異なるグループのFac.訓練の効果検証を行った。グループの専門家や訓練者72名を対象とした因子分析の結果、「F1:構造化と進行の効力感」、「F2:グループへの信頼と尊重の感覚」、「F3:気づきを活かす柔軟な姿勢」が抽出された。F1とF2は独立性の高い因子であり、F2はFac.の受容的態度との高い相関、F3はグループ経験年数との高い相関が確認された。効果検証でも矛盾ない結果を確認した。本研究ではSAFFSに関して一定の信頼性と妥当性を示すことができた。
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