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2020 年度 研究成果報告書

3次元表象更新のために視覚と網膜外信号を利用する適応的な感覚情報処理過程の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K03180
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10040:実験心理学関連
研究機関九州大学

研究代表者

光藤 宏行  九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (00426644)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード視覚情報処理
研究成果の概要

3次元形状判断に関わる表象更新プロセスを明らかにするために、心理物理学実験および脳活動計測を行う実験を行った。脳活動計測実験に用いる視覚刺激はステレオグラムであり、眼球運動を同時計測した。脳活動を計測するために、大脳皮質活動の時空間的変化を精度高く捉えられる脳磁図を利用した。眼球運動を記録するために、眼筋図を用いた。以前に行った視覚立体判断プロセスを明らかにする研究では、脳磁図センサーの時系列波形に基づく分析を行って論文として発表した。分析では、特定の周波数帯域および関心脳部位を設定して、視覚情報および判断正答率を考慮した分析を行い、立体認識に関わる脳内基盤を部分的に明らかにすることができた。

自由記述の分野

知覚心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

VR機器などの3D情報呈示装置を長時間利用すると、疲労感や酔いなどが生じることがある。これはヒトの3次元形状の知覚に関わる感覚情報統合プロセスが、個人差を含めた形では完全には理解されていないからであると考えられる。特に日常場面で3次元形状判断を正しく行うために必要な、新しい入力情報に基づいて表象を更新するプロセスは十分に理解されているとは言えない。本研究では、自動的・自律的な更新のための感覚情報処理と神経情報処理アルゴリズムを明らかにすることを目的とした。心理物理学実験と脳機能計測実験を行い、人間の知覚統合メカニズムの神経基盤を部分的に明らかにすることができた。

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公開日: 2022-01-27  

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