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2022 年度 実施状況報告書

作業記憶の相対位置ー自己中心位置への時空特性を切替える海馬ー前頭前野神経機構

研究課題

研究課題/領域番号 18K03196
研究機関電気通信大学

研究代表者

瀧田 正寿  電気通信大学, 脳・医工学研究センター, 客員教授 (40344204)

研究分担者 藤原 清悦  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (10440322)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード遅延交代反応 / オペラント / T字迷路 / 記憶資源 / 前頭前野
研究実績の概要

【オペラント箱での遅延交代課題実施以降の解析について】2020年度までの実験実施内容に関する概要メモ:遅延交代課題のトレーニングは、交代反応とし て、両手を乗せて片手ずつ左右交互にレバーリリースさせ、遅延課題として短い時間を1秒として長い時間を2秒としての2つのタイミングで2課題おきにした (つまり、反応レバーの左右X遅延時間の短長=4課題で1セット。参照: Izaki, Takita, Akema. Specific role of the posterior dorsal hippocampus- prefrontal cortex in short-term working memory. EUROPEAN JOURNAL OF NEUROSCIENCE 27(11) 3029-3034. 2008)。現在、前頭前野、中間海馬、腹側海馬の 両側イボテン酸破壊効果を2008年の論文結果と比較中であり、共同研究者らと協議しながら解析を進めている。
【T字迷図での遅延交代課題】2020年度までの実験実施内容に関する概要メモ:T字迷図課題のトレーニング研究代表者が担当した。スタートボックスで待機する遅延時間を変えた基礎行動を計測解析して(n=7)、その後、別個体の脳内へ電極刺入して電気生理実験を実施した(n=9)。電気生理実験で記録されたデータの解析は、担当する共同研究者が鋭意開発したプログラムで大きく進んだが、行動評価と周波数解析の関係性だけでなく、解析時間が多くかかる計測電極間の関連性解析も並行して進めてきた。課題正誤時の「課題遂行中」と「スタート箱での待機時間中(つまり遅延時間)」に関して、電極の周波数解析(パワー)が進み、電極間の関係性の解析(コヒーレンスなど)も実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

データ解析は確実に進んでいるが、それ以外に関して、コロナ禍の影響は多くの方と共通する悩みだろうと想像する。幸い行動規制が緩和されている新年度から、都内にある大学へも行き来して、共同研究者や連携研究者との同時対面議論を実施予定である。

今後の研究の推進方策

オペラント箱での遅延交代課題に関して、概報(Izaki, Takita, Akema. 2008)との比較を始めたが、T字迷路の研究成果を先に発表すべき、と共同研究者と連携研究者と意見が一致し、作図を開始している。

次年度使用額が生じた理由

解析を進行しつつ、論文の執筆(作図から)の準備中であり、その際の英文校閲費などとして計上している(2報分)。

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公開日: 2023-12-25  

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