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2021 年度 実績報告書

多変数モジュラー形式の合同、p進的性質の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K03229
研究機関福岡工業大学

研究代表者

菊田 俊幸  福岡工業大学, 情報工学部, 助教 (60569953)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード2次形式 / テータ級数 / 法p特異モジュラー形式 / 基底
研究実績の概要

本研究では、Siegelモジュラー形式の場合に定義される「法p特異モジュラー形式」の性質を、それと深い関わりのあるテータ作用素の核の性質と共に調べてきた。当該年度は、特に
これまでの報告者による研究で提唱してきた「全ての法p特異モジュラー形式は、レベルpのテータ級数の一次結合で表されるであろう」という予想の証明を試みた。その結果以下のことを示すことができた。
(1) レベル、次数、特異階数が一般の場合に、全ての法p特異モジュラー形式は有限個の2次形式のテータ級数たちの一次結合で表される。(2) さらに、特異モジュラー形式のレベルが1の場合には、2次形式のレベルはpベキである。(3) 次数3以上、特異階数2、重さが可能なものの最小の場合には、それらの2次形式のレベルは丁度pである。
上記の証明に用いるために、以下の2点についても考察し成果が得られている。(A) Katzによって与えられたq展開原理を、レベルがpで割り切れる場合に拡張。(B) 北岡によって与えられたテータ級数の変換公式を、次数一般の場合に拡張。
以上の研究は全て、S. Boecherer氏との共同研究による成果である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件) 備考 (2件)

  • [国際共同研究] University of Mannheim(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      University of Mannheim
  • [備考] 福岡工業大学 研究者情報

    • URL

      https://www.fit.ac.jp/research/search/profile/id/229

  • [備考] 菊田俊幸のホームページ

    • URL

      http://kikuta.yohamanzokuja.com/

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公開日: 2022-12-28  

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