行列式と調和振動子をパラメタによって変形したものを中心に研究した。 前者については、プレシズムの既約分解に関する既知の結果への新たなアプローチによる重複度の具体的計算、有限群とその部分群の対が定めるケーリーグラフの類似のスペクトル、行列式のパラメタ変形およびそこから定まる相対不変式がもたらす表現論・組合せ論的対象の記述と応用などについて研究した。 後者については調和振動子のパラメタ変形について、そのスペクトルゼータ関数の特殊値の構造とそこから生じる保型積分の一般化、密接に関係する相互作用模型のパラメタ変形における固有値縮退、アペリ型数列の満たす超合同関係式などについて研究した。
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