研究課題/領域番号 |
18K03296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分11020:幾何学関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
平澤 美可三 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00337908)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 結び目 / 絡み目不変量 / 多項式不変量 / ファイバー曲面 / アレクサンダー多項式 / 零点の分布 |
研究成果の概要 |
結び目やそれが張る曲面の形の,結び目不変量に対する影響を調べた.曲面の形のアレクサンダー多項式の零点の分布への影響を調べ,交代結び目に関するホステ予想に対し,具体的な反例を構成したり,樹状絡み目の捻りで零点の位置が制御できる状況を定式化した.絡み目の曲面と多項式の解析から発展して,サーレム多項式を組織的に生みだす手法を開発した.絡み目のファイバー曲面に対するストーリングス捻り,ハーラー捻りを拡張して新しいファイバーを生み出せる捻りを定式化し,多項式への影響を調べた.強対合で不変なザイフェルト曲面の構成法を突き詰め,最小性を証明する手法を開発し,2橋結び目に対して最小種数を完全決定した.
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自由記述の分野 |
幾何学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アレクサンダー多項式は結び目の性質を顕著に表し,また補空間の構造ともよく馴染む,大変興味深い対象である.ホステ予想により,係数よりもむしろ零点の分布にも意義があると認識されてきた.絡み目に拡張してアレクサンダー多項式の零点を調べる中で,サーレム多項式の新しい構成法に気づいた.サーレム多項式は整数論や代数幾何でも重要な対象であり,結び目との関連付けを行えた.強対合で不変なザイフェルト曲面の研究は3,4次元において近年盛んに行われており,研究手法を貢献できたことにも意義がある.また古典的なファイバー曲面の研究にも新たな視覚化などで貢献できた.
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