研究課題
基盤研究(C)
フラクタル幾何学研究のための可視化プログラムFractal Gazerを開発し無料で一般公開した。最新のGPUハードウェアを用いた並列処理によるフラクタル描画の高速化により、マウスによるパラメータ変更に対してフラクタル画像がどのように変化するかをリアルタイムで見ることができるようになり、フラクタル図形に対する直感的理解が格段に深まった。Fractal Gazerを用いて、これまで知られていなかった3つの相似変換による相似タイリングを多数発見することに成功した。
フラクタル幾何学
フラクタルを描画するコンピュータプログラムは多数存在するが、そのほとんどがグラフィックデザインや娯楽的興味から作られたものであり、数学者が研究に使用できるプログラムはほとんど存在していなかった。本研究で開発したFractal Gazerはフラクタル幾何学の研究支援プログラムである。すでにFractal Gazerを用いた研究がいくつか行われており、今後さらにFractal Gazerを用いたフラクタル幾何学の研究発展が期待される。