主な研究成果は,以下の通りである。1つは,非コンパクト型対称空間内の等径部分多様体で鏡映的な焦部分多様体を許容するものに対する等質性定理を,複素化と無限次元空間への線形化を利用して証明したことである。2つ目は、ある種のヒルベルトリー群作用を備えたヒルベルト空間内の(その作用に関して)不変な正則化された平均曲率流に関するある種の崩壊定理を証明し,その定理をゲージ理論へ応用するための土台となる事実を示したことである。3つ目は,コンパクト型対称空間の複素化上のカラビ・ヤウ構造の構成法,及び,そのカラビ・ヤウ多様体内の特殊ラグランジュ部分多様体の構成法に関する研究を推進させたことである。
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