学術的意義:(1) k-独立確率変数列の生成:2-独立確率変数列は標本平均の分散を制御できるのでモンテカルロ積分に適しているが,3次以上のモーメントを制御できないので小さい確率であるが誤差が巨大になる恐れがある.本研究で得られた4-独立確率変数列を用いれば標本平均の4次モーメントまで制御でき,誤差が巨大になることは事実上起きない.そのためこれをモンテカルロ積分に用いることを推奨する. (2) ブラウン運動に関わる確率変数の分布の数値計算:確率解析において基本的な確率変数でも数値計算では非常に厄介な問題が数多く存在する.本研究ではその中で基本的なものについて解決の糸口を見出した.
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