過去の科研費研究で行った確率順位付け模型の極限定理の学術論文を完成し,基礎となる大数の完全法則の学術論文とともに出版に至った.また以上に関連する専門的教科書ならびにその基礎となる測度論の演習書も執筆し出版した.ここで,確率順位付け模型の極限定理とは,ウェブで見られるランキングの時間発展のモデルとなる確率順位付け模型の位置強度結合経験分布の大数の法則(流体力学極限)と軌道についてのカオスの伝搬の証明を,強度(先頭に跳ぶ確率を与える点過程を定める関数)が位置依存性を持つ場合に一般化した著者による定理を指す.
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