本研究の目的は,閉曲面上のグラフについて,ハミルトン閉路を利用した新しい彩色の手法を提案することである.この目的の達成のため,ハミルトン閉路と関連する構造について調べ,それを利用した彩色について様々な議論を行った. 例えば, 1つの辺彩色から,閉路に沿って色を取り換えて新しい辺彩色を得る操作を Kempe変換は,四色定理の証明にも利用されるため,重要な研究対象であるが,これについての新しい成果を2022年度には論文として出版している.このように閉路や彩色についての研究を行い,研究期間中に20編以上の論文を出版する成果を得た.
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