力学系の積分曲線すべての集合が,与えられた空間群の対称性をもつようにパラメータを決める際,磁気群を利用する方法が便利であることを示した.そして,その方法をキラルな六方晶の対称性のもとで適用し,数値的に得られた不変トーラスの配置が,キラルスメクチック液晶のブルー相におけるダブルツイストシリンダの配置として過去に提案されたものと類似していることを指摘した.また,立方晶の対称性のもと,不変トーラスが円柱充填6種(そのうち2種はコレステリック液晶のブルー相におけるダブルツイストシリンダの配置に相当)のそれぞれに似た配置をとるためには,どのような磁気群を力学系に適用したら良いかについて明らかにした.
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