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2020 年度 実施状況報告書

非可積分系に対する厳密解とカオス的集合の実験数学的構成

研究課題

研究課題/領域番号 18K03418
研究機関愛媛大学

研究代表者

平出 耕一  愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 准教授 (50181136)

研究分担者 松岡 千博  大阪市立大学, 大学院工学研究科, 教授 (10270266)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード非線形ストークス現象 / 複素多項式写像の力学系 / ホモクリニック点集合 / 漸近展開
研究実績の概要

複素2次元のエノン写像について、自然に導かれる非線型2階差分方程式; x(t+1) - x(t) - b x(t-1) = -a {x(t)}^2 を、Borel-Laplace変換の方法により、摂動論を用いず解く研究を行った。ここa, b はパラメータで、λ は a, b から定まる数であり、t は複素変数である。この差分方程式の解x(t)は,原点近傍を除く角度 θ の傾きをもつ半平面で(詳しくは、θ = arg(-log α) +π/2))で漸近展開表示をもち、x(t)とポアンカレ関数との詳しい関係を調べ、θ を変えたときの接続定数について議論し、微分方程式論でよく知られたバーコフ型定理の類似(ストークス現象)についての結果を得た。下記のように口頭発表をした:
[3] 複素1次元の多項式写像に対する正則運動と双曲性 平出耕一 2020年度 冬の力学系研究集会 ; オンライン開催 2021年1月9日 [2] 複素エノン写像の力学系にあらわれる Stokes 的現象 平出耕一, 松岡千博 2020年度日本数学会秋季総合分科会、無限可積分系、オンライン開催 2020年9月22日 [1] C^2 のエノン写像の力学系に現れる非線形ストークス現象 平出耕一 RIMS 研究集会「数理科学の諸問題と力学系理論の新展開」、オンライン開催 2020年9月16日
また研究成果の概要が次の様に出版された:[1] 平出耕一, C^2 のエノン写像の力学系に現れる非線形ストークス現象, 「数理科学の諸問題と力学系理論の新展開」、数理解析研究所講究録 2181, 2021年、印刷中

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

感染症の世界的流行のため、本論文の作成が遅れている。

今後の研究の推進方策

本論文の作成のため、共同研究者との連絡を密にすることが必要だが、全国的なワクチン接種の効果から、それを実行することが可能と見込まれ、研究目標の達成に向けて可能な限り努力する。オンラインでの研究連絡ももちろん行う。

次年度使用額が生じた理由

研究期間延長のため

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 複素1次元の多項式写像に対する正則運動と双曲性2021

    • 著者名/発表者名
      平出耕一
    • 学会等名
      2020年度 冬の力学系研究集会 ; オンライン開催
  • [学会発表] 複素エノン写像の力学系にあらわれる Stokes 的現象2020

    • 著者名/発表者名
      平出耕一, 松岡千博
    • 学会等名
      2020年度日本数学会秋季総合分科会、無限可積分系、オンライン開催
  • [学会発表] C^2 のエノン写像の力学系に現れる非線形ストークス現象2020

    • 著者名/発表者名
      平出耕一
    • 学会等名
      RIMS 研究集会「数理科学の諸問題と力学系理論の新展開」、オンライン開催

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公開日: 2021-12-27  

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