古典分子動力学法(MD)の可否を左右する分子力場を凝縮系の第一原理計算手法である密度汎関数(DFT)計算から構築するMD/DFT自己無撞着法は、溶媒効果に起因するイオン間電荷移動や分極を簡便に分子力場に取り入れることができる手法である。本年度はこれまで小規模な液体系のDFT計算から求めていた分子の有効電荷を、大規模系のDFT計算手法として近年注目されているオーダーN法から計算することを可能にした。これにより、古典MDで計算した周期境界条件つきの単位セルをそのままDFT計算することが可能になった。
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