コーヒーにミルクを入れたり、墨汁を水にたらしたりすると、ほとんど勝手に混ざってしまいます。これは拡散現象と呼ばれ、私たちの生活のいたるところで見受けられます。一方で、つぶつぶした粒子からなる粉粒体は、種類の異なる粒子を振ったりゆすったりして混合するとき、混ぜようとすればするほど分離しやすい傾向があることが知られています。本研究では、粉粒体の混合・分離のメカニズムの基本原理を明らかにするために、円筒容器内に異なる種類の粒子を入れて、円筒容器を回転させたときに、粒子が縞模様を形成する分離現象について、粒子の比重やサイズを系統的に変えて実験を行い、分離が起こる条件を明らかにすることに成功しました。
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