研究成果の概要 |
本研究では、In超薄膜上に吸着した単層の金属フタロシアニン(MPc; M=Fe, Co, Ni and Cu)について角度分解光電子分光測定を行った。FePcとCoPcについて、分子面外に広がる3d軌道由来の界面電子状態を発見した。また、低速電子回折によって、FePcとCoPcではその他のフタロシアニンよりも強い分子間引力が作用して、単分子層が自己組織化していることが分かった。このことから、中心金属の電子配置が有機/界面の電子的な相互作用や単分子層の秩序化に重要な役割を果たすことが明らかになった。
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