近年、我々が扱う情報量は日々増加しており、大量のデータ記録や高速処理、さらには、情報処理に伴うエネルギー消費量の抑制といった社会的要請に応えていく為には、新規デバイスの開発に必要不可欠な新たな物質特性の探索, その特性を活かした新たな機能の創出が必要とされる。本研究では、物質特性を探る上で欠かせない物質の電気-磁気-光学応答に関して、近年注目されている電磁交差相関効果を基軸に理論的に解析を遂行し、特に、空間反転対称性の破れに伴う運動量依存スピン軌道相互作用が生じる系の電流-スピン応答の特性を全ての振動数領域において明らかにすることができた。
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