結晶構造に籠状構造を有するRBe13とRRu2In2Zn18(R=希土類)に着目し、核磁気共鳴や核四重極共鳴による研究を行った。非磁性基底状態をとるRBe13の緩和率の測定から、非調和フォノンによる寄与は無いことを明らかにした。RRu2In2Zn18(R=La, Pr)に関して、In-NQRスペクトル測定からInは主として16cサイトに置換されることを見出した。また、PrRu2In2Zn18について1/T1の測定から結晶場基底状態は非磁性Γ3であることを見出した。また、低温で四極子以上の高次の多極子による揺らぎに起因すると考えられる揺らぎの存在を明らかにした。
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