原型炉から発生する放射化物の中で、定期保守時に交換される炉内機器は放射能レベルも高く、発生量も多いことから減容化対策は必要不可欠である。本研究では、それら使用済み機器の再利用及びリサイクル効果を分析し、ワンススルーで処分する場合と比べて6割程度まで削減できることが分かった。さらに最大放射能濃度であるブランケット第一壁でも100年間保管後に遠隔機器によるリサイクルが可能になり、発生する放射化物を大幅に低減できることを示した。また、放射化物に吸蔵されたトリチウムは、残留熱に留意し、機器温度を管理することで不用意な拡散を防ぎ、建屋から発生するトリチウムに暴露された廃棄物を低減できる見通しを得た。
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