研究課題/領域番号 |
18K03612
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
綿引 芳之 東京工業大学, 理学院, 助教 (40212328)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 量子重力 / W代数 / Jordan代数 / THT膨張 / インフレーション / 編み上げ機構 / Coleman機構 / 弦理論 |
研究成果の概要 |
従来のフリードマン方程式では、宇宙定数が宇宙加速膨張を引き起こすと考えられていました。一方、W★演算子による量子重力理論の修正フリードマン方程式では、我々の宇宙から分離し、瞬時に消滅する無数の赤ちゃん宇宙が宇宙加速膨張を引き起こすという、量子重力理論特有の現象が重要な役割を果たします。これらの方程式はどちらも宇宙加速膨張を説明しますが、その振る舞いにはわずかながら違いがあります。さらに、その背後にあるメカニズムも大きく異なります。従来のフリードマン方程式では、宇宙定数が原因でしたが、修正フリードマン方程式では、我々の宇宙が赤ちゃん宇宙と衝突や分離することが原因であることが明らかになりました。
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自由記述の分野 |
量子重力理論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちは宇宙について新しい発見をしました。これまでの考え方では、宇宙の加速膨張はダークエネルギーが原因だとされています。しかし、私たちは、宇宙の加速膨張がこれとは全く違う現象が原因で起きる可能性を提案します。 普通の宇宙の加速膨張の説明では、ダークエネルギーが働いているとされていました。しかし、量子重力に基づいた説明によると、「赤ちゃん宇宙」と呼ばれる宇宙が我々の宇宙と衝突することが原因になります。 この新しい理論では、宇宙の加速膨張を説明するために、従来の考え方とは違うアプローチを取っており、天文学における今後の観測に新しい知見をもたらすと考えます。
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