ニュートリノがマヨラナ型質量を持つ場合には、レプトン数という物理量が非保存量になる。レプトン数が非保存量であることは、レプトン数を変化させる「ニュートリノを放出しないない二重ベータ崩壊」の探索によって確認が目指されている。本研究では逆に、ニュートリノがマヨラナ型質量を持たない場合にのみ観測が期待できるような反応過程を提示したため、レプトン数が保存量であることの確認可能性を示したことになる。また、「ニュートリノを放出しない二重ベータ崩壊」以外のレプトン数を変化させる反応過程を探求・活用するために、クォークが寄与するニュートリノ質量生成機構の分類を推し進めることは重要である。
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