2つの白色矮星からなる近接連星は,重力波を放出しながら近づいていき,最終的に合体する.本研究では,合体で生まれた天体が高速自転することにより起きる特徴的な振動を調べた.このような振動は0.1Hz程度の振動数をもち,DECIGO(DECI-Hertz Gravitational Observatory), BBO(Big Bang Observer)など中間周波数での宇宙重力波望遠鏡計画のターゲットとなりうる.本研究では,合体で誕生した天体の数値モデルを作り,その固有振動を解析して不安定な振動を探した.また,固有振動からの重力波振幅を計算し,それらが実際に観測可能であることを示すことができた.
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