研究成果の概要 |
Argyres-Douglas理論と呼ばれる4次元N=2超共形場理論は非局所的な理論であり、通常の場の理論的な手法が適用できない。本研究ではその低エネルギー有効理論を特徴づける量子Seiberg-WItten周期を、厳密WKB解析とODE/IM対応の手法を用いて研究を行い, 多項式型ポテンシャルをもつシュレーディンガー型の微分方程式で表される量子Seiberg-Witten周期を, 量子可積分模型における熱力学的ベーテ仮説(TBA)方程式で決定した。また高階の微分方程式へODE/IM対応を拡張することにより, 対応する量子Seiberg-Witten周期とTBA方程式との関係を明らかにした。
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