研究成果の概要 |
原子核に現れるクラスター構造として、クラスターが空間的に局在するという従来の見方と大きく異なる、空間非局在のアイディアに基づきガス的クラスター構造状態が存在する可能性についていくつかの理論模型を用いて調べた。12C原子核励起状態に現れる負パリティ状態、9B, 10Be, 10C及び9ΛBe, 13ΛCにおける複数のアルファ粒子(α粒子)に余剰核子やΛ粒子がくっ付いた状態において、クラスターが非局在的に配位している可能性が示された。20Neの励起状態に2α+12Cによる3体のガス状態、及び5α凝縮状態の存在を理論的に予言した。
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