電子・ガンマ線の識別可能な検出器を気象用ラジオゾンデに搭載して雷雲中に直接投入し、ロングバースト雷雲ガンマ線の起源と考えられる、10MeVオーダーの鉛直方向の大強度電子フラックスを直接検出することを目指した。千葉県柏市と石川県輪島市においてラジオゾンデを合計6回飛揚させ、高度ごとの荷電粒子の計数データを採取することに成功した。 しかし、いずれも十分強い雷雲の中心付近に投入することはできず、雷雲中の大強度電子フラックスを直接検出することはできなかった。これは不安定な気象現象を対象としているので仕方がないとはいえ、大変残念である。
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