研究課題
基盤研究(C)
本研究では高度の異なる大気光撮像観測から,大気重力波の鉛直構造を同定することで大気光発光層高度(中間圏界面高度付近)の風速の導出する方法を確立した.小スケール大気重力波(水平波長数十km)の構造から東向きの約55 m/sの風速が推定された.同時観測の風速観測からは 30-40 m/s(東北東)の風が観測されており,推定精度向上の課題はあるものの開発したシステムの妥当性が確かめられた.
超高層物理学
本研究による風速導出の手法は,世界各地で実施されている大気光観測においても応用可能であるため,需要の高い超高層大気風速の汎地球的マップ作成にも貢献できる.