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2020 年度 研究成果報告書

梅雨前線帯の多種スケール階層構造に存在するスケール間相互作用の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K03744
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分17020:大気水圏科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

川野 哲也  九州大学, 理学研究院, 助教 (30291511)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード梅雨前線帯 / スケール間相互作用 / 渦位
研究成果の概要

梅雨前線帯の多重スケール階層構造に存在するスケール間相互作用を調査するため,大気再解析データの解析,理想化数値実験,現実場を用いた数値シミュレーションを実施した。スケール間相互作用が顕著に現れやすいと考えられる大雨事例において下層水蒸気の動向に着目し,その相互作用の理解を目指した。激しい積乱雲群の潜熱加熱によってメソスケール渦が発達し,それに伴って下層水蒸気輸送が強化され,新たな積乱雲群の発生・発達を促すというメカニズムが示唆された。また,それら積乱雲群は環境場を変調させ,それに呼応した維持過程が存在することも示された。

自由記述の分野

気象学

研究成果の学術的意義や社会的意義

渦位(非断熱加熱によって生成・消滅する渦を表す物理量)を用いて,梅雨前線帯の多重スケール階層構造に存在するスケール間相互作用を調査した。水蒸気が豊富な梅雨前線帯において活発な積乱雲群に伴う潜熱加熱によってメソスケール渦が生成され,その低気圧性循環はメソスケール渦前面の南からの水蒸気輸送を強化する。その結果,別の場所に活発な積乱雲群が発生・発達し,新たな大雨域が形成されるというメカニズムが存在していることが示された。

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公開日: 2022-01-27  

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