研究課題
本研究課題では、衛星搭載アクティブセンサの定量的な解析に必要な物理過程解析モデルの確立を目的としている。この物理過程解析モデルを活用することにより、雲・降水の散乱素過程を理解し、衛星搭載アクティブセンサを用いた雲・降水粒子解析技術の高度化と雲・降水システムの解明を目指している。本研究課題で開発を行った多重散乱偏光過程モデルにより、衛星搭載アクティブセンサの受信強度と偏光情報における多重散乱過程の高速な取り扱いができる様になり、従来困難であった衛星搭載アクティブセンサデータの解析が可能になった。令和2年度には研究実施計画よりエアロソル、雲、霧雨・降水特性の地上観測データ詳細解析と、それらに基づき物理過程モデルと波長依存性解析を導入した衛星搭載アクティブセンサ解析アルゴリズムから雲・降水物理プロセスを解析するための新たな枠組みを構築することにより雲・降水粒子解析技術が大幅に進展し、雲-降水システムの全球特性解析を実施した。本研究課題で得られた研究成果を国際学術誌において発表した他、国際会議等で報告を行った。
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 4件、 招待講演 4件)
Polar Science
巻: 27 ページ: 100621~100621
10.1016/j.polar.2020.100621
Journal of Quantitative Spectroscopy & Radiative Transfer
巻: in press ページ: -
Journal of Geophysical Research - Atmospheres
Optics Express
巻: 28 ページ: 23209~23209
10.1364/OE.390987
巻: 28 ページ: 29178~29178
10.1364/OE.400510