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2020 年度 研究成果報告書

深海環境変化に基づく地球温暖化の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K03752
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分17020:大気水圏科学関連
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

内田 裕  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(海洋観測研究センター), 主任研究員 (00359150)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード海溝 / 温暖化 / 低塩分化 / 低酸素化 / 深層循環弱化
研究成果の概要

観測データに基づき深層循環弱化の証拠を明らかにすることを目的として、太平洋の深層循環の経路に沿う海溝とその周辺で船舶観測を実施した。海溝底までの水温・塩分・溶存酸素等の観測に加え、世界で初めて屈折率密度センサーによる海水密度測定に成功した。また、塩分測定用標準海水のオフセットを評価・補正することで、北太平洋深層の20年間の低塩分化トレンド(-0.0006 g/kg/decade)の検出に初めて成功した。これは、南極周辺の深層水形成量の減少と関係すると示唆された。

自由記述の分野

海洋物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

地球温暖化により海洋深層でも温暖化が報告されており、数値実験から南極周辺の深層水形成量の減少が北太平洋深層を昇温させるという説がある。深層循環弱化を明らかにするには、深海の微小な変化を検出する必要がある。現状の測定分解能よりも高い測定が期待される、屈折率密度センサーによる深海の海水密度の精密測定に、世界で初めて成功した。また、塩分測定用標準海水の認証値のずれを評価し補正することで、北太平洋深層の20年間の低塩分化トレンドの検出に初めて成功した。これらの成果は、深海環境変化のモニタリングに道を開くものである。

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公開日: 2022-01-27  

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