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2021 年度 研究成果報告書

脱皮成長の生物殻を用いた過去1500年間の数日~数週間スケールの降水量復元

研究課題

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研究課題/領域番号 18K03757
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分17030:地球人間圏科学関連
研究機関信州大学

研究代表者

山田 桂  信州大学, 学術研究院理学系, 教授 (80402098)

研究分担者 瀬戸 浩二  島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 准教授 (60252897)
入月 俊明  島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 教授 (60262937)
坂井 三郎  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海洋機能利用部門(生物地球化学プログラム), 主任研究員 (90359175)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード降水量 / 過去500年 / 中海 / 夏季
研究成果の概要

西暦1400年以降の夏季の降水量と,災害史との関係を明らかにするため,島根県中海を調査地として,堆積物の柱状試料と現在の表層堆積物を用いて,堆積物の化学組成,粒度分析や微小甲殻類の貝形虫殻の分析を行った.その結果,過去の短時間での夏季降水量を反映する底層塩分のばらつきは,1450~1500年,1600~1650年ごろは他の時期に比べて大きかった可能性があることが明らかになった. 1580~1640年は山陰地方の気象災害史において大雨・洪水などの被害報告が多かった時期であり,災害記録との一致も見られた.

自由記述の分野

古生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年,短時間降水量やそれに関連する災害が多く発生している.過去100年間については気象観測記録に基づいて過去の気候変動を把握できるが,近年見られない規模の降水量が多発する現在,さらに時間を遡って過去の短時間降水量を把握することは重要である.本研究では,過去500年ほどについて夏季の短時間降水量のばらつきやその頻度を復元し,歴史記録とおおよそ一致する傾向が認められた.今後さらに時代を遡って復元を行えば,将来の気候変動予測や災害への対策に役立つデータが得られると考えられる.

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公開日: 2023-01-30  

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