研究課題/領域番号 |
18K03813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
利根川 貴志 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門(地震発生帯研究センター), 主任研究員 (60610855)
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研究分担者 |
西田 究 東京大学, 地震研究所, 教授 (10345176)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 異方性構造 / プレート浅部 / レシーバ関数 / 海域 |
研究成果の概要 |
太平洋域に設置された海底地震計の記録を用い、海底下浅部の地震学的異方性構造の推定を試みた。海底地震計で観測された遠地地震のP波部分にレシーバ関数法を適用し、抽出された基盤上面およびモホ面からのPs変換波にS波スプリッティング解析を適用した。日本海溝近傍に設置された海底地震計の記録を使用し、海溝の外側と内側のプレート浅部の異方性構造の推定に成功した。特に内側で得られた結果は過去に発生した巨大地震の影響を受けている可能性を示唆する結果となった。
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自由記述の分野 |
海域地震学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地震学的異方性構造は地殻にかかる応力場を反映している。そのため、沈み込み帯などの地震発生帯で異方性を推定することで、巨大地震の発生と応力場の関連性を議論することが可能となる。本研究では、日本海溝から千島海溝にかけて、上盤側のプレート浅部における応力場が空間的に変化していることを明らかにした。これは過去に発生した巨大地震の余効変動の空間的な変化を反映している可能性があり、本研究の結果は、今後、異方性構造の推定が現在の余効変動の状況を探るための手段となりうる可能性を示唆している。
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