研究課題/領域番号 |
18K03819
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17050:地球生命科学関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
上栗 伸一 茨城大学, 教育学部, 准教授 (00612152)
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研究分担者 |
伊藤 孝 茨城大学, 教育学部, 教授 (10272098)
西 弘嗣 福井県立大学, 恐竜学研究所, 教授 (20192685)
岩井 雅夫 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 教授 (90274357)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 中新世 / 放散虫化石 / 生層序 / 出現イベント / 消滅イベント / 同時性と異時性 / インドネシア海峡 |
研究成果の概要 |
中央インド洋および東赤道太平洋から得られた深海堆積物試料を用いて,新第三紀における詳細な放散虫化石層序の研究を行った.これらのデータを比較することで,熱帯インド洋から太平洋間の放散虫基準面の同時性と異時性を明らかにすることができた.その結果,中期/後期中新世境界付近で,同時性と異時性のパターンが変化することが明らかとなった.これらのパターンの変化は,インドネシア海峡の効果的な閉塞による影響を受けた可能性がある.
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自由記述の分野 |
古生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インドネシア海峡が閉塞すると,赤道太平洋の東向きの赤道反流が形成されることによって熱帯・赤道循環の原型が誕生する.熱帯・赤道循環の誕生は,西部太平洋に暖水塊を形成し,日本列島へ北上する黒潮の勢力を一段と強化するため,日本列島を含む太平洋の環境に大きな影響を与えると考えられる. しかしインドネシア海峡の閉鎖した年代は,前期中新世末(17 Ma頃)および後期中新世初期(10 Ma頃)の大きく2つの説があった.本研究によって,効果的に閉塞したのは後期中新世初期(10 Ma頃)である可能性が高くなった.
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